第22回 女性労働セミナー2007
国際比較のなかの日本

主催:女性労働問題研究会


171名の参加者を迎えて、盛会裏に終了致しました !

以下は、黒田慶子会員の印象記です。




女性労働セミナー2007に参加して        黒田慶子

84日、真夏の日差しの下、明治大学リバティタワー16階の大教室で、第22回“女性労働セミナー2007”が、171名という多数の参加者を得て、開かれた。

メインテーマは「国際比較のなかの日本:雇用平等・生活保障の新たなパースペクティブ」。午前中は大沢真理氏(東京大学社会科学研究所教授)による基調講演「国際比較のなかの日本・“両立支援”型生活保障システムの構築と日本の課題」、総会をはさみ、午後は「セッションT:ILO“グローバル・レポート2007”を学ぶ」堀内光子氏(前国際労働機関(ILO)駐日代表・ジェンダー特別アドバイザー)による講演「ILOWグローバル・レポート2007と日本の課題」、超堂静子会員(WWN国際・商業部長)による報告「今、私たちの課題:ILO2007総会にカウンターレポートと提出して」、「セッションU職場のパワーハラスメントー非正規雇用の進展のなかでー」水谷英夫氏(水谷法律事務所・弁護士)による講演「日本の職場とパワー・ハラスメント」、屋嘉比ふみ子会員(ACW2運営委員)よる報告「ACW2電話相談にみる女性へのパワー・ハラスメント」というプログラムである。

 時宜にかなったテーマ、魅力ある報告者、御茶ノ水という地の利、日帰りで参加費3000円という気軽さ、どれもが結果にむすびついた。ピンと張り詰めた緊張感は最後までとぎれることなく、最後は司会者が質疑を途中で打ち切ってセミナーを終了した。雇用形態の多様化・雇用の流動化のなか、厳しい職場環境のもとで、議論が天空から地上に降りてくるに従い、質問や「これだけはここで言いたい!聞いてほしい!!」という熱意あふれる発言が続いた。

 大沢さんの講演は、期待にたがわず水準の高い内容で、ご著書の資料を使いながら、わかりやすく国際比較をしながら、日本の生活保障の問題点を指摘された。

実は大沢さんは、ぎりぎりで会場に到着された。その理由が「お天気がよくて洗濯物を干していて・・」ということだった。その言葉に会場の多くの人が、くすっと笑い「まあっ大沢さんらしい」と思ったに違いない。あの名著『企業中心社会をこえて』のあとがきを思い出した人も多いだろう。そこでは一年間のドイツ留学の際、日本から愛用の包丁を持参し、料理の腕をふるったことが記されていた。こうした生活感覚を共有できる講演者と聴衆(男性も女性も)だからこそ、地に足のついた議論ができるし、困難を抱えつつも前に進めるのだと感じた。

           


◆日 時 2007年8月4日(土)10:00〜17:45
◆会  場 明治大学リバティタワー 16階(JR「御茶ノ水駅」下車5分)

◆プログラム

 開会 1000  挨拶・趣旨説明

基調講演10101145 
  
大沢真理氏東京大学社会科学研究所 教授
  「国際比較のなかの日本:
     ”両立支援”型生活保障システムの構築と日本の課題

 会 員 総 会 12151305

【セッションT:ILO“グローバル・レポート
2007”を学ぶ】
    13151515
    
講演 堀内光子氏前国際労働機関(ILO)駐日代表・ジェンダー特別アドバイザー)      
   
    「ILO“グローバル・レポート2007”と日本の課題」

 
  報告 越堂静子会員(WWN国際・商業部長)
    
     「今、私たちの課題:LO2007総会にカウンター・レポートを提出して」 

       コーディネーター 森ます美会員(昭和女子大学教員)

【セッションU:職場のパワー・ハラスメント
           −非正規雇用の進展のなかで−】

  15301730
 
 講演 水谷英夫氏(水谷法律事務所 弁護士)
      
「日本の職場とパワー・ハラスメント」 

  報告 屋嘉比ふみ子会員(ACW2運営委員)
      「ACW2電話相談にみる女性へのパワー・ハラスメント」

      コーディネーター 黒田兼一会員(明治大学教員)

             
閉会 1745

【懇親会】18:00〜20:00 

     会場:明治大学アカデミーコモン‘カフェ・パンセ’